2010年12月24日金曜日

Ubuntuを「最初のパソコン」とするNPO

NPO法人「シニアSOHO小金井」のサイトを見て驚きました。
毎月のように地元の喫茶店でパソコン教室を開催してるみたいなんですが、これが「Ubuntu教室」なんです!

サイトには、Windowsに比べてUbuntuがいかに優れているかが縷々述べられています。熱意はよくわかるし、できれば同意したいんだけど、ちとこじつけっぽいなー、と思えるところがちらほら。
たとえば、UbuntuにはWindowsにおける有料ソフト、Microsoft OfficeやAdobe Photoshopの代用となるフリーのオープンソース・ソフトウェアがある、という話。たしかにOpen Officeは標準で入っているし、Gimpをインストールするのも容易ですから、ウソはついちゃいません。でも、じつはこれって、Windows版もふつうにあるんです。Ubuntuだけのメリットじゃない。
こうした例を排除していくと、「Ubuntuでなければならぬ理由」はかなり希薄なものになってしまうのでは、と思いました。

とはいえ、「Ubuntuを/Linuxを広めよう」というNPO側の意志は大いに伝わってきますし、尊重したいと思います。また、きわめて貴重な試みですから、応援したいですね。

SOHOを目指すシニアの方々のなかには、「パソコンはじめて」という人もたくさんいらっしゃるでしょう。そういう人が「最初のパソコン」としてUbuntuを選択するのは「アリ」だと思うし、案外Windowsよりも使い勝手がいいかもしれないんです。
ソフトウェアのインストールなんかも、「Ubuntuソフトウェアセンター」にあるものだけを使用するならば、「窓の杜」でWindows用ソフトを検索し、インストールするより絶対にわかりやすいし手間もかからない。


かつてLinuxでは、WordやExcelでつくられたファイルを見ることはできませんでした。
したがって、まっとうに仕事をするためには、Microsoft Officeがインストールされた環境――Windows環境が絶対に必要でした。
でも、今ならOpen Officeがあります。
……いや、ファイルの内容を確認するだけなら、Open Officeさえ必要ないんです。GoogleやZOHOのウェブアプリケーション・サービスを利用すればいい。
そんなふうに、「OSの差異」がかぎりなくゼロに近づいているわけですから、Linuxの利用をすすめるのは、正しいことである気がします。イニシャルコストはむろんのこと、ランニングコストもゼロに近いですしね。

最初のパソコンとしてUbuntuを選択したシニアの方々は、どんなふうに利用されているんだろう? すごく興味があります。


This Page is created on Ubuntu Linux 10.10.
Ubuntu installed on IBM ThinkPad X41(The Last IBM Model - SSD remodeled).

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