2010年12月6日月曜日

Picasaインストール [Ubuntu10.10]

先月の最初のころですからもう1か月も前になりますけど、友人と奥多摩のさらに奥、日原に遊びに行ったんです。登山ならぬ山遊びですね。
ほのかに色づいた木々に囲まれ、渓流のわきで火を焚きつつ、焼き芋なんぞを焼きながらしたたかに酩酊する遊びです。日帰りだとクルマが使えないのでエライ遠いのが玉に瑕ですが、日々の生活で積もったココロの垢みたいなものはだいぶ落とすことができます。

デジカメ写真も撮影したんですけど、忙しくてPCに取り込む暇もありませんでした。今日、寸暇ができたのでウェブにアップロードし、友人に公開することにしました。
どうせやるならLinuxでやろうと思い、Picasaをインストールしてみることにしました。

現行バージョンは2.7ですが、こいつが不具合出まくり。大いに悩みました。
ようこそ、Linuxの世界へ!

インストールは簡単なんですけど、いきなり起動しません。
ターミナルがエラーメッセージを出しています。


設定ファイルが「Segmentation Fault」を起こしているので読み込めない、というわけですが、それがわかってもどう直していいかわかりません。
さんざん検索かけると、海の向こうのFedora Forumに同じ症状で悩んでいる人がいました。

LinuxエキスパートDangermouseさんが「dirty fix」つまり「美しくない解決」として次のような方法を教えてくれています。
彼の解決策はFedora向けですから、管理者権限(su)の扱いに少々ちがいがあります。Ubuntu向けに多少直して記述しますと:

~$ sudo sysctl -w vm.mmap_min_addr=0

sysctlはカーネルをチューニングするためのコマンド。
どうやら、けっこう深いところで問題が起こっていたらしい。Dangermouseさんによれば、nvidia driverとカーネルの問題だそうです。

みごとPicasaは起動しました。……が、この調子です。



ファイル名がハガキの郵便番号記入欄みたいになってるの、わかりますか。そう、文字化けしてるんです。
ああ、これぞLinuxの世界!

もっとも、文字化けはわりと一般的な問題で、修正法は日本語のドキュメントがたくさんあります。Picasa 2.7の直し方も見つかったんですけど、けっこうめんどくさい。
立ち上げるのだけでも大変だったんですから、もう、じゅうぶんLinuxの世界は体験しました。いーかげんラクしたくなってます。
いろいろ調べてみますと、Picasa3.0のベータ版がリリースされているという。こっちも文字化けするようなんですが、修正はラクそうです。

結局、苦労して起動するようになった2.7をアンインストールし、3.0ベータを入れ直しました。文字化けの解決はここにあるとおりにやるとスッキリ直ります。

Ubuntuユーザのみなさん、Picasaは最新3.0がオススメですよ!

かくして、Picasaは正常に起動し、たった今、友人に公開設定したウェブアルバムのURLを送ったところです。


……めんどい。めんどいっす。
たかだかPicasaのインストールでなんでこんなに悩まにゃならんのか。
Windowsならボタンひとつだぜ。

でもね、けっこう楽しかったりもするんですよ。
海の向こうのハッカー(システム破りをするやつじゃなくて、モノホンのエキスパートって意味です)の書き込みを、錆びついた英語力つかって読解するなんて経験は、「Linuxの世界」を彷徨しないと味わえないですから。

案外、苦労して日原まで行くのと似てるのかもしれないな、と思います。
日原は電車2時間半+バス40分の道程です。


This Page is created on Ubuntu Linux 10.10.
Ubuntu installed on IBM ThinkPad X41(The Last IBM Model - SSD remodeled).

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