2010年12月11日土曜日

ATOK for Androidトライアル版 ユーザー辞書の登録

ATOK for Androidトライアル版がリリースされました。さっそく手持ちのExperia(Docomo/Sony Ericsson)にインストールしてみました。

携帯電話各社とも、「来年の主力商品はスマートフォン」と宣言していますよね。すでに数々の新製品リリースがアナウンスされていますし、その後も続々と新しい機種が発表されるはずです。
中心となるのは、まちがいなくAndroidでしょう。
現在市場に出回っているスマートフォンは、「ガラケー」のいくつかの機能――ワンセグとか、赤外線通信とか、絵文字とか、おサイフとか――を備えていないものが多いんですが、そういうものを搭載するのにも、Androidは打ってつけなんです。
なぜって、Androidはオープンソースだから。携帯電話メーカーが好きなようにいじることができる。しかも、GoogleはAndroidを各社に無料で提供しています。そのあたりの理由もあって、たぶん爆発的に広まるでしょう。

これはスマートフォン後進国、日本だけの現象なのかな、と思っていたのですが、すでに携帯電話ユーザの6割以上がスマートフォンを使っている米国でも、Androidユーザの増加率はすさまじいと聞く。Google恐るべし、といったところでしょうか。

さて、ATOK for Androidです。
スマートフォンの日本語入力環境はまだ群雄割拠時代。しかも、Androidにおける敵は目下のところWnnとSimeji。ジャストシステムとしても十分な勝算を見込んでの参入ではないでしょうか。

インストールは超簡単。マニュアルどおりにやれば、難なく試用することができます。
こんな感じ。


特徴的なのは画面に花が開いたように見える「ジェスチャー入力」ですね。むろん、従来の「フリック入力」「キーボード入力」も可能です。まだちょっと使ってみただけですが、予測候補としてあげてくれる単語もトンチンカンなのがすくなく、思ってたよりずっといい感じ。
ジェスチャー入力は慣れるとけっこう速く入力できそうです。ATOK for Android、買うかも。


ATOK for Androidが素晴らしいのは、Windows版ATOKのユーザー辞書の移行ができるところです。これはあまりレポートしてるサイトがないみたいなので、ちょっとだけていねいにやってみましょう。
あ、わたしはWindowsでやっちゃいましたけど、手順はATOK for Linuxでもほとんど変わらないはずです。

WindowsのATOKメニュー[辞書メンテナンス]から[辞書ユーティリティ]ウィンドウを立ち上げ、[ツール]メニューから[単語・用例の一覧出力]を開きます。


「ファイル名」欄に適当なファイル名を入力しますと、ATOKのユーザ辞書をテキストファイルに書き出すことができます。
ただし、ATOK for Androidはユーザ辞書登録単語数は1167語と限りがありますから、「単語種類」のチェックは「登録単語」だけにしておきます。「対象品詞」も名詞のみに絞りました。

こんな感じでテキストに書きだしてくれます。


登録単語数にもよりますが、わたしの場合はテキストに書き出された単語数は4000に近く、とても1167語に収まりません。そこで、エディタでテキストを開いて、必要な単語700程度に絞りました(手作業ですから、かなりめんどいです)。

続いて、単語数を絞ったテキスト(ここではandroid-atok.txt)を、Android本体のSDカードに移動します。
わたしはDropboxにつっこんで同期させましたが、むろん、AndroidをPCにUSB接続して適当なフォルダに入れたってかまいません。

Androidの[設定]メニューから[ATOKの設定]→[ツール]→[辞書ユーティリティ]を開いてメニューボタンから[一括登録]。さきほどのandroid-atok.txtを指定しますとキッチリ読み込んでくれます。


Windows版ATOKのユーザー辞書、ぜんぶ読み込んでくれたらどんなにいいだろうと思うんですけど、それは贅沢なのかな、とも思います。1167語はスマートフォンの辞書としてはかなり多いみたいです(Wnnは500語しか登録できないとか)。
でも、これからスマートフォンでのしていこうってんなら絶対に改良すべき点だと思いますけどね。だって、「PCと連携できる」ことがスマートフォン最大の利点なんですから。



……えっ? この話Linuxとは関係ないって?
いやいや、AndroidはLinuxベースですぜ。忘れてもらっちゃ困る。
コマンド入力できるわけでもないし、似ているところはオープンソースだ、というところぐらいですが。

なお、ここに掲載したスクリーンショットはWindowsを利用して撮影しています。Androidって、機種本体だけでスクリーンショット撮れないんですよ! これはAndroidがiPhoneに大きく劣る部分のひとつだと思います。
スクリーンショットを得るためには、PCに「開発環境」をインストールし、アプリ開発できる環境を構築しなきゃならない。Windowsでもけっこう煩瑣な手順を踏みます。Linuxに同じ環境を導入するのは……ごめん、めんどくさかった。




This Page is created on Ubuntu Linux 10.10.
Ubuntu installed on IBM ThinkPad X41(The Last IBM Model - SSD remodeled).
Except Screenshots were taken from Windows 7 on Thinkpad X200S.

2 件のコメント:

  1. あー、やっぱり単語登録に制限があるのですね。
    顔文字が1万件以上あるので、困ってます・・
    Androidでスクリーンショットは、撮れなくないですよ。shoot meとか使えば・・気軽には撮れないですけど・・

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  2. 顔文字1万!は凄いですね。じつは、上記の作業でいちばんめんどいのは書き出したテキストファイルの登録単語を絞る作業だったりします。ジャストシステムにはぜひ対応してほしいですね。

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