2011年1月4日火曜日

Androidと旅に出る

1月2日より、新潟市に帰省していました。
じつはわたしは新潟市に住んだことがなくって、「帰省」という言葉を使うのもけっこう抵抗があったんですけど、聞けば両親は越後平野の住人となってはや20年を経るという。今さら「抵抗」とかいうのもおこがましいのかもしれません。

帰省に際して、モバイル・ノートPCをもっていくべきかどうか、少々悩みました。

家族でいけばそんなこともないのですが、このたびはわたしひとりの帰省です。かの地にわたしの友人・知人はありませんから、けっこう退屈することが予想されます。要は、親の顔を眺めてくることだけが目的なわけで、そんなの1時間もあれば済んでしまう。残りの時間はテレビでぼんやり駅伝を眺める、ぐらいしかすることがありません。PCでもありゃ多少退屈はまぎれる気がします。

でも、あえてもっていかなかった。理由は簡単、荷物が増えるからです。
さらに、スマートフォンがある、というのもすごく大きかった気がします。

Xperiaをもっていったおかげで、わたしはPCのアドレス宛にくるお年賀メールにも目を通すことができましたし、Twitterでつぶやいたりすることもできました。ATOK for Androidの入力もあれからずいぶん慣れましたから、ちょっとしたテキスト(仕事関連の思いつきとかですね)もすいすい打つことができます。その際に役立ったのは、なんといってもEvernoteです。
ついでに、両親と食事に出たときに少々迷うことがあったりして、GPSが効力を発揮する場面もあったのです。

そういや、行き帰りにXperiaはウォークマンにもなりました。これも忘れちゃいけないな。帰りの新幹線で聴いたアリシア・キーズはエライ良かった。
ちなみにExperiaはソニー製品ですから、「ヘッドホンステレオ」とかいう耳慣れない一般名詞でなく、「ウォークマン」という固有名詞を堂々と使えるんですよ。

2泊3日のあいだ、わたしはQWERTYキーボードにはまったくふれませんでした。でも、不都合は感じませんでした。

すこし前に読んだWired編集長クリス・アンダーソンのコラム「The Web is Dead」を思い出します。
読んだときには、「ほんとにそうかなあ?」と思ったりしたんですけど、案外当たってるかもしれない。

ブラウザを使ったウェブへのアクセスから、スマートフォン・アプリを使ったネット・アクセスへ。ウェブは次第に古いものになり、過去のものになっていく。

でも――どんなにスマートフォンやタブレットPC(iPadとかです)が一般的になろうとも、キーボードを備えたPCがなくなることはないだろうな、と思っています。プログラミングという作業は、「ネット人口」がさらに増えることによって、どんどん重要性を増していくことになるんですから。


あ、ついでみたいになっちゃいますけど、帰省してよかったと思っています。
わたしのように親と離れて暮らしている人間は、両親の顔を見るのも、もう限られた回数しかない。
そう思ったがゆえの帰省でしたけど、そんなふうに思えるようになったのも、大人になったということなんでしょうね。


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