2011年2月15日火曜日

子どもたちにIT学習を! TENTO開講


 以前より、なんでねえんだろ? と思っていました。

 小学校にはパソコン室があって、その授業の様子はわたしも授業参観のときに見ています。
「IT教育」はしばらく前から学校のカリキュラムに採り入れられていて、高校まで続いている。高校では「情報科目」が必修授業だそうです。

 でも、そこで教えられているのはWordとExcelの使い方です。
 いや、いいんですよ。おぼえて損はないし。
 ことに、「表計算」なんて概念は昔はなかった。それを学校で習えるなんてうらやましいかぎりです。

 でも、そんなもん「情報」じゃないだろ。「IT(Information Technology)」じゃないだろ。むしろ、「事務」とか呼ぶべきものなんじゃないか?

「IT」って言葉が一般に流布した2000年ごろ(森元総理がわけもわからず「IT」という言葉を使って失笑を買ったころです)なら、WordとExcelでよかったかもしれません。
 でも、今はちがう。あんなもん、必要にせまられれば誰だって覚えるし、時間は大してかからない。かくいうわたしがそうでした。

 子どもの貴重な時間を使って「IT」をまなばせるならば、もっと根源的かつ、時間が経っても廃れないもの/変わらないものを提供すべきじゃないか。
 具体的には、ITテクノロジーのしくみ(基本的にはネットワーク)にたいする理解と、プログラミングです。

 べつに難しいこっちゃない。
 高度なことをいきなりやるわけがないんだから。
 どんなものだって、最初は子どもにも失礼なくらいかんたんなものです。
 にもかかわらず、それを伝える「場所」がないのはどうしてだろう?

 いろいろ理由は考えつきましたが、それを述べるにはおよびません。
 現在、日本にはそうした場所が「ない」。
 そのことだけが重要です。

 なければ、つくればいいじゃないか。
 そう思って、つくりました!

 子どもたちにITリテラシーとプログラミング技術を提供する、IT寺子屋「TENTO」!
(バナーをクリックするとサイトに飛びます)
 4月から開講いたします。
 なんで「寺子屋」なのかにも理由があるんですけど、それはまた次回!

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2011年2月4日金曜日

Blekkoと梅の花


あたらしい検索エンジンBlekkoをいじってみました。
おもしろいのは、スラッシュ検索と呼ばれるものですね。検索ワードに/date とつけると、新しいものだけを検索してくれる。/Amazonとつければ、Amazonで販売されている商品だけを選んでくれる。Google検索で表示される山ほどのリンクをたどるよりも、効力を発揮する場面がきっとあるはずです。

こういうものは試してみないと理解できないわけで、あれこれやってみて「おおーBlekko便利じゃん」という話になったんですけど、やってるうちに気づきました。検索ワードを日本語にすると、自慢のスラッシュ検索がほとんど使えなくなる、って。
まあ、Googleのサービスですらまだ日本語化してないドキュメントがたくさんあるわけで(Google FeedBurnerとかね)、Blekkoに日本語版つくれるわけがないんですけど。
よく否定的に「ガラパゴス」なんていわれますけど、その大きな要因のひとつは、言語の壁ですよね(もっとも大きいのは日本国内市場の大きさだと思いますが)。

検索エンジンはGoogleひとり勝ちですよね。
日本はYahoo!のシェアが大きい珍しい国だ、なんていわれてますが、Yahoo! JAPANで使われているのもGoogleの検索エンジンです。Yahoo!を利用している人も、間接的にGoogleを使っていることになる。日本におけるGoogleのシェアが他国に比べてすくないわけではありません(本国アメリカのYahoo!はMicrosoftのBingと組んでいます)。

でもね、検索エンジンにかぎらず、今あるそれがベストとはかぎらない。厳しい冬のなかで、梅の花は着々と開花準備をはじめているんだ。勝者が美酒に酔っているとき、かならず新しい勢力が胎動をはじめているんです。
それがBlekkoだ、なんて言うつもりはないし、言えないんだけれど、こういう試みは応援したいし、広まってほしいな、と思います。

まだ検索エンジンといえばInfoseekやAlta Vistaだった時代(知ってる人はすくないんだろうなあ)、Google検索が登場したときの鮮烈さを、わたしはよく覚えています。当時のGoogleにはAdwordsもAdsenseもなかった。たぶん、企業じゃなかったんだと思います。
そこからでもこんなに大きくなれるんです。今、Googleって会社は、トヨタ(日本一の企業)よりもずっとでかいんですよ。まさにアメリカン・ドリームです。